子宝・不妊
・妊活相談

Infertility

不妊・不育と漢方

漢方薬で期待できること

  • ホルモンバランスを
    整えるサポート

    ホルモンのバランスと妊娠のしやすさには密接なつながりがあります。女性ホルモンは卵巣から分泌されるタイプと、脳から分泌されるものとに分けられることがわかっていますが、漢方薬はその両方のホルモン分泌システムにアクセスし、適正な分泌状態を促すことができます。
    漢方薬は自律神経のバランスを整えることを得意としており、脳と卵巣のそれぞれのホルモン分泌量のバランスを整えて体調を良くすることを助けます。
    また、血液の流れを良くする漢方を処方すれば、女性ホルモンが子宮や卵巣にしっかり届きやすくなりますから、妊娠するための力をアップすることができるのです。

  • 身体全体の冷えやコリの改善

    不妊について考える時は、どうしても子宮や卵巣ばかりに着目しがちです。
    しかし東洋医学では、血行不良や身体のコリなどがあることも、気血の流れを妨げるものとして妊娠に影響すると考えます。
    漢方は血行を良くしたり、身体の冷えやコリを取り除く『未病』の改善を得意としていますから、お客様の体質自体を好ましいものに変えながら、妊娠に向かって身体を高める手伝いができるのです。

  • 漢方薬で体に栄養を補充

    漢方薬は、自然由来の成分を使用して、体のバランスを整え、栄養を補うことを目的としています。現代の食生活では、偏った栄養摂取やストレスにより、体に必要なエネルギーが不足しがちです。漢方薬は、こうした不足を補い、体全体の活力を高めるサポートをします。特に、胃腸の働きを助ける薬や、血流を促進して冷えを改善する薬などがあります。体質に合わせた漢方薬を取り入れることで、赤ちゃんを授かりやすい体づくりができます。

  • 心と体のケア

    心の状態にはさまざまな事が影響してきます。脳・免疫・代謝のバランスを整える事によって、精神的な安定に繋がります。赤ちゃんを授かるためには、まずお母さんの体の準備が重要です。最も適した漢方薬を処方する事によって安全に赤ちゃんを授かりやすい体へ近づけていきます。

漢方薬を使うメリット

できる限り負担の少ない不妊治療をサポート

現在不妊治療はすばらしく進化していますが、検査と薬投与を繰り返す治療は母体への影響少なくないと考えています。
母体への負担ができるだけ少なく、自然に近い妊娠のために、妊娠しやすい体づくりは必要です。
当店では、古来の漢方治療と栄養補助食品をうまく合わせた提案をしています。

副作用の少ない、自然に近いお薬

何千年もの昔に、先人たちは自然の中で生きる人間が外邪(風・寒・湿・熱)の侵入により、体が異変を起こす変化を自然の生薬で立て直す術を生み出してきました。
西洋医学の薬の進化も素晴らしいもので、必要なものですが、困るのは副作用です。
漢方薬は人間が本来持っている力を引き出してくれ、少ない副作用で体質改善に導いてくれます。

漢方を使う
不妊治療の考え方

『未病』を改善し、妊娠しやすい体づくり

漢方を含む東洋医学には、『未病』という考え方があります。
例えば、妊娠を望んで当店にご来店される方の多くは、器官そのものに問題があるわけではなくても、冷え性・生理痛・生理不順など、『ちょっとした体調不良』と判断されるような症状を抱えているケースが多く見られます。
漢方の分野ではこのような症状、状態を『未病』と捉え、そこにアプローチして改善していくことで、妊娠しやすい体調・体質に導いていくことができます。
体質が改善・向上すれば子宮内膜や卵子の状態もよくなりますから、結果的に妊娠する力を高め、出産に向かってもプラスになる体作りに繋がるのです。

冷えと血虚を解消する補血

漢方は気血の流れを重視しており、『補血剤(ほけつざい)』、『活血薬(かっけつやく)』、『補気薬(ほきやく)』などの生薬を組み合わせて血虚(けっきょ:血液の不足や血行が悪い状態)の改善にあたります。
血を補うための補血剤には、肝の血を補う当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・地黄(じおう)や、心の血を補う小麦(しょうばく)・酸棗仁(さんそうにん)・竜眼肉(りゅうがんにく)などがあります。

『肝の血を補う』というのは、栄養状態を改善して身体の状態を良くすると言い換えればわかりやすいと思います。一方の『心の血』とは精神の状態を安定させることで、漢方では心身の両面を改善して不調を取り除いていくことを重視しています。

不妊の原因として挙げられる代表的な症状『冷え』

なかなか妊娠に至らない原因の1つの『冷え』。漢方では、冷えの原因の1つに身体が弱い『素体虚弱』という考えがあります。体を温める力(陽気)が不足しているという考え方です。
もう1つは食物が原因の『飲食の不節(不摂生)』があります。四季折々の食物を食さず、好きなものばかり食べていると冷えの症状を引き起こしやすくなります。
当店では、妊娠しやすい体づくりのために、食についてのご相談もさせていただきます。冷えにかかわる臓腑は『肝・脾・腎』です。特に腎が冷えると妊娠に影響すると考えられます。

血が不足し、体が栄養不足になる『血虚』

女性は腎精(この場合は女性ホルモン)が充実してくると初潮を迎え、身体が妊娠できる準備を整えていきます。毎月の生理は、体が妊娠の準備を行い、卵子が受精しなければ子宮内膜が剥がれて血液と一緒に体外に排出されるという仕組みのものです。
男性と違い、毎月の生理は体に大きな負担となりますし、排出した血が補えないと血が不足する状態になりますので、体調が崩れて不妊の原因ともなります。漢方医学では、この血が不足した状態を血虚といい、漢方を使った不妊治療の中心となります。
当薬局では、血虚を補う治療は必須だと考えています。

原因
漢方では『肝が血を蔵す』としています。脾(胃腸)で栄養を吸収して、肝臓で血を造血して巡らせるという考えのもので、『肝』は血を貯蔵して体の血量を調整して、全身に栄養を供給する大切な役割を持ったものだと考えています。
漢方でいう『肝』は、血だけではなく『気』も巡らせるところでもあるため、ストレスを抱えていたり不安な気持ちがあると気が停滞するため、気や血の巡りが悪くなります。
最近では、パソコン・スマートフォンといった電子機器の使用が日常的になっていますが、それらの使用時間が長くなっていることも、血虚の原因の1つです。血を増やすには、栄養と共に気の巡りも良くする必要があり、妊娠を成功させるのに大切なことだと当店では考えています。
症状
血虚の代表的な症状は、フワフワと浮遊感のあるめまい・動悸・月経血過少・月経過多・低温期から高温期に上がるときに体温がスッと上がらないなどさまざまです。
カウンセリング時には、必ず基礎体温表をもとに、その方の体質を見させていただきます。

性機能、生殖能力をつかさどる『腎』

腎とは西洋医学では腎臓です。腎臓は解毒をしてくれる大切な臓器のこと。
漢方医学では『腎は精を臓し、発育・生殖を主る』と考えられ、腎は成長・発育・生殖と深くかかわるとしています。
精とは生命の根本です。父母から受け継いだ精(先天の精)が、飲食物からつくられた栄養(後天の精)の滋養を受けて形成されます。
精は腎に蓄えられていますので、腎精といいます。この腎精が不足することを『腎虚』といって、生殖能力が弱っている状態ともいえます。

生殖能力の弱さの原因となる、腎精の不足

不妊(不孕)症・不育症といった、男女ともに共通する生殖能力の弱さの原因としてまず挙げられるのは、現代の食生活の乱れに起因する腎精の不足です。
日本は四季があり、その四季の旬のものを食すると元気でいられます。
生産技術が進み、一年を通して食せるものが増えました。食の欧米化・簡単に食べられる食品・食品添加物に含まれる環境ホルモンなども原因の1つです。
当店では、そういった身近な食生活も含めてカウンセリングさせていただきます。

不妊症に使われる
代表的な漢方薬

  • 冷え性を改善する漢方薬

    女性の体は大変冷えやすいようにできています。しかし、妊娠には安定した体温と子宮の状態が必要不可欠。 そのため代表的に用いられるのは冷え性を改善する漢方です。冷え性は生理不順や生理痛で排卵のペースを乱してしまいその結果受精卵が着床しにくくなるという結果になります。
    冷えの治療はとても重要なことなのです。

  • 血の巡りを良くする漢方薬

    貧血などの症状は女性にとても多く妊娠しにくくなる要因としても大変大きくかかわっています。そのため今村薬局でも血の巡りを良くする漢方をおすすめしています。妊娠以外にも立ちくらみなどの症状の改善に効果があり、女性の代表的なお悩みは血の巡りを改善することで良くなることが多いのです。

  • 代謝をよくする漢方薬

    身体の水分がうまく調整できないとさまざまな問題が出てきます。妊娠にももちろん影響してきますし、それ以外にも大きな病気を招く事もありますので身体の『水』の流れは重要な役割を担っています。 余計な水分をちゃんと排出し身体を健康な状態に保つことで、健康な子宮ができて妊娠しやすくなります。

  • 精神を安定させる漢方薬

    現代では多くの方がストレスによる影響を受けています。漢方医学では精神の事を『気』の巡りと言いこの『気』を安定させる漢方もたくさんあります。しかし心は人それぞれ違ったものなので一概に『これがいい』というものがありません。今村薬局ではそんな一人ひとりの状態をしっかり理解するために多めの診断時間を取らせていただいて患者様の事を理解するところからはじめています。

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